Vol.4
「食」日記
〜「おいしい!」が待っているから頑張れる〜
2016年がスタートしました。
今年も「ありちゃん日記」をよろしくお願いします。
チームの先輩たちは大晦日まで、それから正月三が日も明けない二日から山に入っていましたが、私は年末年始は少し猟をお休みして、クリスマス、忘年会に新年会と、たくさんシカ肉&イノシシ肉を振る舞いましたよ。
「シカ肉ってこんなにおいしかったの!」とか「イノシシ最高!」と喜んでもらえて嬉しかったです。
そんなわけで今回は、おいしい「食」日記をお届けします。
私のシカ肉料理の一番のおすすめは、やっぱり「ロースト」です。
ローストビーフのシカバージョンですね。
少し手間はかかりますが、赤身肉のおいしさとシカ肉特有の柔らかさがしっかりと味わえます。
冷めてもおいしいので、持ち寄りパーティーでも大好評!
余った分はサンドウィッチにしてもよく合うので、お弁当にもよく持っていきます。
狩猟を始めてから塊のお肉を扱うことが多くなったせいか、時々、無性に挽き肉が食べたくなります。
そんな時はフードプロセッサーでミンチにしてハンバーグです。
粗引きで歯ごたえもシッカり残る、肉肉しいハンバーグ!
平たく小さいハンバーグも一緒に作って、シカ肉バーガーだって楽しめちゃいます。
私はシカ肉バーガーを朝ごはんにして、モリモリ食べることが多いですよ。
ドングリをたっぷり食べて育ったイノシシは、というと……。
やっぱり塩コショウで炒めて熱々のうちに。これはみんな箸が進みます。
特に年明け前に獲れたイノシシは脂身が多く、その脂には豊かな甘みと、独特の風味があります。
イノシシはフライパンに油をひかなくても、脂身だけで十分炒めものができるんです。
そんな脂に惹かれて、イノシシ脂とネギだけでチャーハンに!
「もたれるかも……」を「食べたい!」が超えてしまった一品でした。
また、昨年の猟期の終わりに静岡でいただいたイノシシのすき焼きがとてもおいしかったので、実家のすき焼きにイノシシもしのばせてみました。
少し厚めに切ったお肉と脂に、甘じょっぱい味がよく染みて、卵をつけて食べるとご飯が進みます!
これは本当におすすめです。
さて、一気に「食日記」をお届けしてきましたが、やっぱりこの味にはかなわないんですよね……。
猟師小屋で食べる、イノシシの特大スペアリブ!!
狩猟は最後にこの「おいしい!」が待っているから、寒くても、険しい山道でも頑張れる。食いしん坊の私は特にそう思います。
年末年始、お友だちや家族の胃袋をお借りしたおかげで、我が家の冷凍庫にも余裕が出てきました。
早いもので、猟期もあと約1カ月。おいしいお肉を目指して、残りの日々も安全第一ではりきって出猟します!