Vol.7
猟期が終わると春が来る
～今期のふりかえり～
猟期が終りました！
今期の出猟は大物猟（イノシシ・シカ猟）で10回、ヒヨドリ撃ちで2回。
昨期よりも出猟回数は多くて、夢中で猟場へ通ってました。
猟期の終盤には暖かい日もあって、日なたのタツマで「もうすぐ春だな～。猟期も終わりってことか……」と、ちょっとしんみりしてみたり。
さてさて今回は、今期の猟期をふりかえります。
まずは「出猟カレンダー」で今期の報告を。
猟期をふりかえる前に、大事なことが……。それは「出猟カレンダー」の提出です。猟に出るためには、毎年の猟期の前に出猟したい都道府県に「狩猟者登録」を申請して、受理されると「狩猟者登録証」が交付されます。その「狩猟者登録証」は猟期が終了したら返納するのですが、その際に「いつどこへ出猟したか」「動物との遭遇回数」「獲れた頭数」などを、この「出猟カレンダー」に記入して、一緒に提出するのです。全国の狩猟者から集められたこの情報が、各地の野生動物の生息数データベースにもなるようなので、これはしっかり書かないと！ということなんです。
猟場を決めたら……気持ちも変わった。
今期は、大物猟については、猟場を1カ所に決めて通いました。夏に猟場歩きをして予習をしたり、猟期中も色々な場所のタツマを経験させてもらったので、だんだんと土地勘がついて、さらに楽しくなってきました！ あと、通いのハンターでありながらも、毎週のように山の恵みをいただいていると、猟場の自然はもう他人事ではなくって、とても大切に思えてくる。自然との関わりが深くなってきた、ってことですね。
スパイク○○で斜面もらくらく！
今期は靴を変えました！ ずっとトレイルランニングのシューズで頑張っていましたが、私の猟場は急な斜面が多くて転んでばかり……（笑。そこで先輩に勧められたのが「スパイク地下足袋」＆「スパイク長靴」です！ 地下足袋にスパイク付きがあるなんで知りませんでした。足の裏でしっかり地面がとらえられるので、急斜面もこわくない！ ただし、地下足袋は足が冷えるので、靴下の重ね履きが必須です。
「出し部」部長に就任！？
大物猟では、発砲チャンスは無かったものの、毎回のように猟果はありました。斜面の下から獲物を引き上げたり、細い山道を運んだり、撃った後の「出し」の作業はけっこう大変。力が足りない狩りガールは、もっぱら「せーの！よいしょ、よいしょ」と、かけ声で頑張りました。そうしているうちに、先輩の皆さんから「ありちゃんのかけ声がないとねー」と言ってもらえるようになり、めでたく「出し部」の部長を任命されたのでした（笑。少しはチームの役に立てているのかなー、と思えて、うれしかったです。来期は射手としての役割も果たせるように頑張ります！
皆さんの中には「猟に出ても自分で撃たないと、つまらないでしょう？」と思われる方も多いと思います。
前にも書きましたが、誰が撃っても獲れるとうれしいんです！ これが巻き狩り（チーム猟）ならではの醍醐味だと思います。そして、撃つよりも獲るよりもっと大事なのは……安全に終わること。
人も犬もケガ無く猟期を終えることができ、本当に良かったです。
今期いただいた、たくさんの命にも感謝です。
3年目の猟期は終わりましたが、この後も謝肉祭や打ち上げと、行事が続きます！
という訳で、この「ありちゃん日記」にも、あと少しお付き合いくださいね。
