Vol.2
猟期がはじまりました!その前に。
~ドングリとイノシシと私~
こんにちは。
猟期がはじまり、週末が忙しくなってきました。
全国の狩りガール仲間やハンターさんたちからも、猟の話がたくさん聞こえてきています。
猟期を充実させるためには、準備も大切なわけで……。
今回は、猟期前のお話です。
新米ハンターの私は、猟場についてまだまだ勉強中。
猟期中は無線でいろいろな場所の名前(ミツバチ・かんばん・ベンチなど)が飛び交いますが、わからないこともしばしば。
また昨年お訪ねした狩猟の達人からも、
「違う季節に山に行くといいよ。
どこに動物たちの好きな木があるか分かると動物の動きも読めるでしょ」
と聞いていたので、9月の終わり頃、猟場歩きに先輩ハンターさんと一緒に行ってきました。
季節が違うと山の印象が全然違います!!
木々に葉は残っているし、虫もなんだか多いし、山の中の生き物の活動が活発な感じがします。
匂いも全然違う!
チームに伝わる秘伝の地図を持って歩きながら、冬に射手が待機するタツマの場所を教えてもらいました。こうやって、地図と実際の場所とその名前を覚えておかないと、実際の狩猟の時に、無線で指令が飛んでも理解できないのです。
途中、樹皮が削られてヤニが漏れている松の木がところどころに。
先輩曰く、「松の木は、鹿が角を研ぐのに好んで使うんだよ」と。
ほんとだ、鹿の毛もべったりついていました。
ちょうど春に新しく生えた柔らかい袋角は、夏から秋にかけて固く骨化します。
雄ジカは、かゆいみたいで、角についた皮をはがしたりするのに、松が好んで使われるようです。
さて、どんどん猟場を進みます。
今年はドングリが豊作みたい!!わーい!!
ついつい、いつものクセでドングリを拾っているとハッとしました。
「このドングリを食べて、鹿やイノシシはもっと美味しくなるのか……」
昔からワケもなくドングリを愛でるのが好きだった私。
そのドングリを食べたイノシシや鹿を私が食べる……。
ドングリとイノシシと私が一直線につながった瞬間でした。
「食物連鎖」と言ったら当たり前のことなのでしょうが、頭だけで知っていたことが、ものすごく実感をともなって押し寄せてきて、自然と関わっていくことの楽しみがまた一つ増えました!
11月の猟期解禁の直前には、今期のメインの猟場の整備も行いました。
タツマまでの道をならしたり、沢にかかる橋を補修したり。
先輩ハンタ―さんたちがみんなテキパキと動いている中、私はついていくので精いっぱいでした。
皆さん山の男って感じで本当にカッコ良かったです!!
さあ、次回は実猟レポートをお届けします。お楽しみに!!