こんにちは、ありです。東京都内で働く、フツーの会社員のワタシが、ちょっとしたきっかけでハンターを目指すことになりました。「狩りガール」への道、第1回目は動機編。同じく猟の楽しさを知りたいカリタローがいろいろ聞いてくれましたよ。
いよいよ「狩りガール」を目指して、ありちゃんのチャレンジがはじまるけど、今の気分は?
まだ狩猟免許も所持許可も取ってないから(※)わからないことだらけ。不安も期待もいっぱいだよ。
じゃあ、本格的な活動の前に、どうして狩猟に興味を持ったのか聞かせて。もしかして子どもの頃から山とか猟に興味があったの?
ううん。街中で育ったこともあって、まったく自然に触れ合わない子ども時代だったの。だから大きくなるにつれて、余計に自然や森に憧れるようになったんだよね。
大学に入ってからは農業にも興味が湧いたんだって?
そうそう。勉強とは関係なくね(笑)。「このおいしいお米はどこから来たのかな?どうやって作られるのかな?」って思うようになって、実際に農家さんでお米作りを手伝わせてもらったの。
ワホ!行動的!
水田に入るのも、泥に触るのも、里山の生き物のことを知るのも経験がなかったから楽しかったよ。農家さんってカッコ良かったなー。
それが狩りにつながっていくの?
ぜんぜん!その頃はまったく興味なかったの。狩猟のことを知りたくなったのはここ1、2年なんだよ(笑)。
友達と都内にあるエゾシカ料理の専門店に行ったのね。もともと野生肉を楽しむジビエ料理が好きだったから、おいしくて何度も通ってたの。
ボクも大好き!
するとお米の時とおんなじで、「このお肉がどうやって来たのか?獲るところを見てみたい」って思うようになったんだよね。
おいしいもののはじまりを知りたくなったんだ。ボクも気になるニオイがあったら追いかけちゃうもんな。
それと同じかはわからないけど(笑)、そうやって少しずつ食べ物を得る狩猟のことが気になりだした。その店では人との出会いもあって。
店長さんが若手ハンターなんだよね。鹿肉ソーセージもらったことがあるよ。ペロペロ(味を思い出している)。
そうそう。その店長さんがあるとき「ハンターは森のレンジャーでもある」って言ったの。ハンターが獲物を撃って食料にするイメージはあったけれど、そのことが自然環境のバランスを守ることにもつながっているとは考えなかった。
ちょっとボクにはよくわからないけど。
まぁ、今度詳しい人に聞いてみようね。とにかくその言葉で、さらに興味が湧いてきたの。森のためにもなるのなら、ちょっとカッコいいかも?って思えて(笑)。それで狩りをするための許可や試験のことを調べはじめたんだ。そして今に至る……かな?
実際に動き出すと不安なこともあるでしょ?
猟銃のことを何ひとつ知らないからね。猟師って、昔話のおじいさんのイメージくらいしかないから、実際に山で何をしているのか知りたい。あと、ちっちゃなことなんだけど、狩猟免許の勉強を通勤時間にしたいんだよね。でも車内で狩猟のテキストを広げるのって、ちょっと勇気がいる。正直、女性がそういう本を読むことで、どう見られるのかな?なんてね。
ブックカバーつけちゃう?
あはは。そうだね。可愛くマスキングテープでデコレーションしちゃおうかな?
じゃあ、反対に期待することは?
それはもうたくさん!新しいことを始めるワクワク感があるよ。実際に山に入れるんだ〜って。もちろん、ジビエ料理を食べる機会が増えそうなのも楽しみ♪
やっぱり女の子は「おいしいもの」に目がないんだなー。
そう!だから「狩りガール」がもっと増えるといいなって思う。
と、狩猟への思い(肉への思い?)を語ってくれたありちゃん。次回はもっと具体的に「狩りガール」活動がはじまりますよ。
今回は出番のなかったハンターのだいぞうです。ありちゃんやカリタローのアドバイザーとして二人を見守っています。今回簡単に紹介したいのが、ありちゃんが取ろうとしている許可と免許について。下の二つの許可と免許を得て、はじめて猟銃を使った狩猟ができるんだよ。
■ 猟銃の所持許可
(銃刀法に基づき、都道府県公安委員会による許可を受ける)
■ 狩猟免許[第一種銃猟免許]
(鳥獣保護法に基づき、環境省の委任を受けた各都道府県により交付される)
ちょっとむずかしそうだけど、ありちゃんと一緒にこれからひとつひとつ知っていきましょう。
次回 No.02 につづく!